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第1章泉質別効能と特徴 (1)単純温泉

●泉質別効能と特徴 (1)単純温泉

Q7.「単純温泉」は薄い温泉なので、あまり効能がない。
   →答えは×


「単純温泉」は「単純泉」と呼ばれることが多いですが、「単純温泉」が正式な名称です。
「単純温泉」とは成分が単純という意味ではありません。

泉質の特徴を簡単に言うと、効能成分が薄い温泉です。温泉の定義による「源泉温度が25℃以上」には当てはまりますが、溶解成分量は他の泉質名がつく規定値に達していないものです。
単純に源泉温度の条件のみ満たした温泉なので、単純“温”泉なのだとも理解できます。

薄い温泉というとあまり価値がない温泉のように思われがちですが、刺激が小さく「やさしい温泉」であるため、子供からお年寄りまで家族揃って安心して入れる温泉ということで、私は「家族の湯」と名づけました。

急に刺激の強い温泉に入ると、その刺激に肌が負けたり湯あたりを起こしたりすることがありますから、温泉の刺激に不安がある方は、まずは単純温泉に入ることから始めてください。
「温泉のスタートは単純温泉から」と言ってもいいほど、単純温泉は安心して入れる温泉なのです。
単純温泉は「湯あたり」を起こしにくい代表的な泉質でもあります。

なお、温泉には療養泉に共通する「一般適応症」とその泉質独特の効能といえる「泉質別適応症」がありますが、単純温泉の効能は「一般適応症」のみです。

一方、pH値が7.5以上の単純温泉は「弱アルカリ性単純温泉」で、pH値8.5以上の単純温泉は「アルカリ性単純温泉」と呼ばれ、美肌効果があります。
しかし、「美肌効果」は「適応症」には当てはまらないので、温泉分析書には書いてありません。
pH値が7.5以上なら単純温泉でも「美肌効果」という特長があると覚えてください。
アルカリ性の温泉は肌の不要な角質をとるはたらきがあり、ツルツル肌になるのです。

ところで、日本は海に囲まれているため、本来は「塩化物泉」が一番多い泉質なのですが、掘削温泉が増えるにつれ、「単純温泉」が一番多い泉質になりました。
地中を100m掘るごとに地下水の温度は2〜3℃上がるので、1,000m〜1,500mも掘削すれば、温泉の定義となる25℃以上のお湯が出るからです。

単純温泉・・・「家族の湯」

一般適応症・・・神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、健康増進

アルカリ性単純温泉には「美肌効果」もあり。