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第1章泉質別効能と特徴 (9)放射能泉

●泉質別効能と特徴 (9)放射能泉

Q15.「放射能泉」は放射能を発するので、あまり入浴しない方がよい。
   →×


放射能泉はラドンを一定量以上含む温泉です。
文字通り放射能を含む温泉と考えればわかりやすいでしょう。

放射能などというと怖いイメージがありますが、温泉に含まれる程度の放射能は体には良い方向にはたらきます。

例えば痛風に効く温泉として、飲泉では炭酸水素塩泉、硫酸塩泉、硫黄泉に適応症がありますが、入浴することによって痛風に適応症があるのは放射能泉だけです。
こんなことから、放射能泉は「通風の湯」と呼ばれます。
また、入浴により慢性胆のう炎、胆石症に効くのも放射能泉だけです。

そして、放射能泉は入浴のみならず、吸入によって効能を得ることができます。
むしろ、入浴より吸入の方が、効果が高いと言えます。

このように放射能泉は他の泉質にない適応症を持つので、私は「万病の湯」と名づけました。
万病と言っても、もちろんどんな疾患も改善できるわけではありませんが、他の泉質と比べて、それだけ多くの症状を改善できるのです。

ただし、よく「放射能泉は癌に効く」と言われるのは適当ではありません。
癌に効く温泉はありません。
むしろ、入浴という行為は体力も奪うので、重病や進行性の疾患には向きません。
一方、ただのお湯とは違った温泉ならではの“伝説”を信じる力と温泉地に出向くことにより病に悩まされることから開放される心理効果により癌などの重病の症状が緩和されることはあるでしょう。

放射能泉は数が少なく、私は「二酸化炭素泉」「含鉄泉」とともに「三大希少泉質」と名づけました。

酸性泉も少ないのですが、草津温泉、玉川温泉のような湯量の豊富な有名温泉地があることから、酸性泉は三大稀少泉質には数えておりません。
その一方で、その効能の高さゆえに「湯あたり」も起こしやすいので、「硫黄泉」「酸性泉」とともに、「三大湯あたり泉質」とも名づけました。

放射能泉は空気に触れることで成分が失われやすく、二酸化炭素泉と同じく「鮮度」が大切で、浴槽の下からお湯が注がれるのが理想的です。
ちなみに、私は、時間の経過とともに成分が失われやすい放射能泉と二酸化炭素泉を「二大敏感泉質」と呼んでいます。

放射能泉・・・「痛風の湯」「万病の湯」

泉質別適応症・・・痛風、動脈硬化症、高血圧症、慢性胆のう炎、胆石症、慢性皮膚病、慢性婦人病

飲用による適応症・・・痛風、慢性消化器病、慢性胆のう炎、胆石症、神経痛、筋肉痛、関節痛