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第7章「入浴に注意すべき3回のタイミング」

●入浴に注意すべき3回のタイミング

Q88.入浴すると最初は血圧が上がり、その後、血圧は低下する。
     答え→○


入浴はいくつかの危険な状態を繰り返すので、それを知ることが大切です。

まず、お風呂に入った直後は血圧が急上昇するので、脳卒中や心筋梗塞の危険性があります。
入浴前の水分補給、十分なかけ湯、いきなり肩までつからずに徐々に体をお湯に沈めていくなどの気遣いが大切です。

次に、ある程度入浴していると血管が広がるので、逆に血圧が下がります。高齢者の場合、この状態で意識を失うこともあります。
高齢者はあまり長湯をしないことをおすすめします。長湯するにしても、短めの入浴と浴槽から出ての休憩を繰り返す「分割浴」をすることによりトータルで適度な長湯をしましょう。

最後に、お風呂から出る際に急に立ち上がると脳貧血となり立ちくらみを起こします。
急に倒れて事故の危険性もあります。急に立ち上がると、脳貧血になるのは、体が大きな水圧から開放され、血液が急激に下半身側に下り、脳の血液が不足するからです。

健康増進に素晴しい効果を発揮する入浴にも、おおむね3回ほどの危険がはらんでいることを理解して正しい入浴法を心がけてください。

ここで、付け加えておきます。
昔は、家族の中で偉い順に入浴しましたが、お年寄りに熱いお湯は危険です。
湯気で浴室が温まりきらず、かつ、お湯が熱い状態でのお年寄りの入浴は危険です。
実は、「お年寄りの一番風呂」は、孝行にはならないのです。
外気温が低くなりすぎない程度の時間でお湯の温度が適度になってから、おじいちゃん、おばあちゃんにお風呂に入ってもらいましょう。