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第1章「まず考えよう!あなたは、源泉かけ流し系派?施設充実系派?

●まず考えよう!あなたは、源泉かけ流し系派?施設充実系派?

Q2.温泉は「源泉かけ流し」でなければ効能はない。
   →答えは×


前のコーナーに書きましたように、温泉には、「加水」「加温」「循環」「薬品・入浴剤等の投入」がされたものがあります。
循環し続ける水道水に少しだけ温泉をブレンドするというようなお風呂も温泉と認められています。
でも、このような温泉は源泉の泉質とはかけ離れていますよね。つまり、脱衣場などに掲げてある「温泉分析書(温泉成分分析書)」にある泉質とは異なり、効能も弱くなっていることが考えられます。
でも、「加水」「加温」「循環」「薬品・入浴剤等の投入」が必ずしも悪いわけではないのです。

「加水」は、源泉温度が高い温泉を適温に冷ますためにおこなうので、いたしかたのないことです。源泉温度が高いというのは、より熱いお湯でお茶をだすと濃くなるのと同じ原理で、“濃い温泉”である場合が多いのです。加水により適温になるだけでなく、刺激が弱まり“やさしい温泉”になります。温泉は“生もの”なので、時間が経つと鮮度が落ちます。ですから、時間をかけて温度を下げるより、加水した方がいい場合もあります。

「加温」も源泉温度が低ければ、適温にするために必要なことです。温度調節は、源泉温度が高い温泉を適温まで下げるよりは、源泉温度が低い温泉を適温に温めるほうが容易で、“絶妙な湯加減”にしやすいのです。

「循環」も、決まった湯量の中で施設を充実させようとすれば当然必要になります。内風呂の他に露天風呂がほしい。しかも、より大きな露天風呂がいい。貸切風呂に入りたい。貸切露天風呂に入りたい。露天風呂付客室に泊まりたい・・・温泉客の要望はどんどんエスカレートします。それに応え続ければ、当然温泉の量が足りたくなるので、施設の充実と引き換えに「循環風呂」になります。温泉そのものの効能以上に、施設の充実による満足感が体を癒すこともあります。

「薬品・入浴剤の混入」も必要な場合があります。「循環風呂」は、殺菌のために、塩素などの消毒剤が混入されていることがほとんどです。レジオネラ属菌などから入浴者を守るために消毒剤を混入するのです。ただし、薬品混入や循環そのもので、確実に温泉の効能は弱まることは承知しておきましょう。

入浴剤は確かに体によいものが多いです。色や効能を偽るために入浴剤を混入するのはいけませんが、健康のためへの配慮なら入浴剤の入った温泉も悪くはありません。

ところで、「源泉かけ流し」と「循環式」の違いは、一度浴槽に注がれた温泉を再度浴槽に注ぐか、使い捨てにするかどうかによります。簡単にいうと「温泉を再利用するかどうか」の違いです。循環などの必要性を紹介しましたが、これらは源泉の温泉より泉質が劣らせるは確かです。でも、施設を充実させるには必要なものなのです。そこで、露天風呂がないとダメとか循環しているとダメと決めつけるのでなく、自分は施設の充実したお風呂に入りたいのか、温泉そのものを楽しみたいのかを考えてから行き先を決めましょう。

温泉の湧出量に見合った浴槽にとどめ、「源泉かけ流し」にこだわっている施設を「源泉かけ流し系」、施設を充実させるために湧出量以上の温泉を必要とし、循環にする施設を「施設充実系」と呼んでいます。
あなたは、源泉かけ流し系派?それとも施設充実系派?・・・よく考えてから、温泉を選びましょう。
あなたの満足度が、入浴による効能を発揮させるのです!