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第7章「温泉の適応症の本質」

●温泉の適応症の本質

Q91.うちみ、くじきは一般的適応症に掲げられているので、怪我をしたらすぐに温泉入浴した方がいい。
    答え→×


これが一番ややこしいところです。

「うちみ」「くじき」は一般適応症に掲げられていますが、怪我の直後は入浴せず、冷やした方がいいのです。
症状が落ちついてきてからの療養には、温泉は効果を発揮します。

一般的に「効能」と呼ばれる「適応症」に掲げられている症状には注意しないといけません。
以前は、一般適応症に「リウマチ」がありましたが、今はありません。
これはリウマチを治すという意味でなく、リウマチの痛みの軽減に適応してきたことから掲げられていたのであって、治療になっていたわけではないのです。
温泉に入ればリウマチが治ると思って治療を怠るということもあったようで、今は適応症にリウマチは掲げられなくなったのではないかと思います。

同じように、適応症に「高血圧」が掲げられている泉質がありますが、これは主に血管拡張効果により血圧が下がりやすいということであって、高血圧の原因を根本的に解決するわけではありません。
また、入浴による急激な血圧の上昇は、むしろ高血圧に悪影響を及ぼすこともあるので、正しい入浴法が大切です。
高血圧に対応するなら降圧剤など薬に頼る方が早いという面もあります。

温泉の本質というものを知り、温泉は、治療と考えるより、日々の健康増進のためのものと考えましょう。